応用情報22年秋 午後 問2 設問1

【解き方】

 午後の問題でも、具体的に考えることは大事です。

 この問題における「具体的」とは、

  ・図1のプログラムと図2の構文規則の関係
  ・図2の構文規則に出てくる非終端記号と、図3のプログラムの関係

 です。あと、字句の種類とgettoken()の戻り値の関係も、当然重要なのですが、それは、表を見れば、わかりますよね。

 設問1は、「図1のプログラムと図2の構文規則の関係」が判れば、解けるのですが、実は、問題文中に、書いてあります。8ページ下から3行目「例えば」のところ。まとめると・・・


           Short     aa   ;
<宣言部記述>::= <宣言記述子> <イ>  ;


さて、問題は<イ>です。aaは、英字で始まっているし・・・と考えると、識別子が、妥当ですかね。

で、のこりは、<ア>と<ウ>。
まあ、わかっちゃう人にはわかっちゃうけど、まったく、わかんなかったと仮定して、この問題を解くことを考えると・・・

ここで、受験テクニックというか、実務の上でも役立つテクニック。

  判らなかったら、規則性を探せ!

規則性がある場合、それを適用すればいい。

そうやって考えると、

   <記号A>::=<記号B>{<記号B>}

の組み合わせがあるということがわかる。
実行部、式など。そして、聞かれている宣言部、項も、この形。

宣言部と、実行部は、プログラムを構成する要素。対等な立場。同じパターンの可能性大。
というかんじで、そもそも、

   <記号A>::=<記号B>{<記号B>}

って、どういう意味?と考えると、問題文から{<記号B>}は、記号Bの0回以上の繰り返しとわかる。
ということは、その前に<記号B>を書くと、記号Bの1回以上の繰り返しとなる。
ってことは、このパターンを適用して、妥当そうだ。
適用すると、

   アは、宣言部記述
   ウは、因子

となる。まとめると、

【答え】

ア:宣言部記述
イ:識別子
ウ:因子

【解き終わって】

1.まず、規則性を見つける
2.規則が見つかったら、適用してみて、おかしくないか確認する
3.できれば、その規則の構造とか、どうしてそうなるのかについて考える

というのは、試験でも、現場でも、大事な手法になりますね。
帰納法的な考え方。

【受験テクニック】
 午後の問題でも、具体的に考えることは大事です。
 判らなかったら、規則性を探せ!



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