応用情報23年 秋 午後 問4 その1

【問題を解く前に】
サーバーの仮想化・・ですが、実際には、
コンピュータシステム→システム構成要素の問題です(可用性とか信頼性とか)

【解き方】

まずは、問題文の段落と、重要な内容、図表の関係。
(「はじめに」は、[冗長構成の考え方]よりも前の部分をさす)

[はじめに]
 仮想化の検討←サーバーの電力使用量と設置スペース削減
 ・表1 経理システムと人事システムのサーバーの調査結果
 
[冗長構成の考え方]
(1)APサーバー:アクティブ・アクティブ
   DBサーバー:アクティブ・スタンバイ
(2)※APサーバーは普段、負荷分散

[サーバー仮想化のホストサーバー]
ブレードサーバー
  1枚:4コアCPU&メモリ4G
  →1コア=現行の1CPU

[サーバ仮想化の構成案]
 前提1:停止時間は現行より短く
 前提2:性能は現行より低下しない

構成案2つ→3枚のブレード
 表2:構成案1
 表3:構成案2

[可用性]

[CPU使用率]
 表4 平均CPU使用率

[メモリ使用量]
 →問題ない
 表5 平均メモリ使用量


まず、□のa,b,cを埋めましょうか・・・
その前に、可用性のところ、なぜ(1-(1-p)^2)^2になるのか?
を説明しておきます。

こんな図になります。

つまり、APで並列、DBで並列、その間が直列なので、このような計算になります。
経理についての図ですが、人事もまったく同様です。

<<ここで、★振って注意です!>>

このように、掛け合わせられるのは、サーバーごとに、1つの処理をしているからです。
もし1つのサーバーで、APとDBの処理をしている場合、たとえば、

 ブレードサーバーAが、経理APサーバーAP1と経理DBサーバー2を、
 ブレードサーバーBが、経理APサーバーAP2と経理DBサーバー1を、

持っている場合、故障率は、ブレードサーバー1とブレードサーバー2が落ちたとき
になります。つまり、1-(1-p)^2になります。・・・★


そうやって考えると、

●aについて

経理についてみると、★の状態なので、

 ブレードサーバー1が故障、
 さらにブレードサーバー2が故障して、
 その上ブレードサーバー3が故障しないと、

故障にならない。つまり、3つ並列。
よって、1−(1−p)^3

●bについて

経理についてみると、★の状態なのですが、結局
 ブレードサーバー1が故障
 その上ブレードサーバー3が故障しないと、

故障にならない。つまり、2つ並列。
よって、1−(1−p)^2
(人事の場合、ブレードサーバーが1でなく、2になった状態)


●cについて

まず、表4の一番左上、
構成案1のブレード1がなぜ、32.5%になるか、
考えましょう。

表1のCPU数と平均CPU使用率をかければ、延べ使用率?が判りますよね。
それを、4コアだから、4で割ればいい。

ブレード1は
  経理APサーバー1 1CPU*30%=30%
  経理DBサーバー1 2CPU*40%=80%
  人事APサーバー2 1CPU*20%=20%
  人事DBサーバー2 2CPU* 0%= 0%
             合計     130% を 4CPU=32.5%
同様にブレード2は
  経理APサーバー2 1CPU*30%=30%
  経理DBサーバー2 2CPU* 0%= 0%
  人事APサーバー1 1CPU*20%=20%
  人事DBサーバー1 2CPU*30%=60%
             合計     110% を 4CPU=27.5%

 
【答え】

(まとめて、明日書きます)




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