基本情報23年特別 午後 問7

(注意:6月に行われた「特別試験」のものです。先日10月に行われた秋試験では”ありません”)

し、しまった(>_<!)
先週、問6の設問1しか解いてないから、今週、設問2からの続きをとかないといけないのに、
そのことを、てっきり忘れて、問7をといてしまいました!!

ま、問7から見てください。問6の設問2からは、来週解きます。

【問題を解く前に】
 典型的な文章題の問題です。つまり、計算式で何かを求めるわけではなく、
文章に答えが書いてあったり、指示どおりやればできるという問題です。
 応用情報以上に多い問題です。

この手の問題は、

1.段落に注目
   [市場環境]のように、[]で書かれているのが、段落の始まりです。
   問題の始めには、段落が書いていませんが、[概要]とか、適当に振って
   おきましょう。

   この問題の段落は、

      概要
      市場環境
      競合環境

   になります。


2.段落ごとに大事なことをまとめる。
  読んでいって、大事なところに線を引く・・・
  っていうことは、みんなやっているかと思います・・・
  が、それで安心してませんか?
  その方法だと、線だらけになってしまいます。

  なので、1段落(もっと読んでからのほうがいいかなあ?)
  読み終わったら、大事な下線の部分には、○をつけておきましょう。
  まとめた表などにも、○をつけておきます。

  この問題の場合、
   「概要」で○が付くのは、以下の言葉
    ・B社の店舗には、駅ビル内店舗と駅前商店街店舗の2種類
    ・A社は出店の方針として、
       駅ビル内店舗又は郊外ショッピングモール内店舗

   「市場環境」で○が付くのは、表2

   「競合環境」で○が付くのは、以下の言葉
    ・同じ消費者セグメントを対象として販売する場合〜
     双方の店舗で50%ずつ獲得

3.情報をまとめる。
  ○をつけた大事な情報が込み入っている場合、図にかいたり、
  すでにある表に対してまとめたりします。
   この問題の場合、「概要」の情報を「市場環境」の
  表2の上にまとめます。

     設問2の単位が百万なので、単位百万にしています。
     ○で青がA、□で赤がBです。
   試験場では、色鉛筆はたぶん持っていけないので?
   (いいのかな、いけないのかな??)
   図でおおきく、○とか△とか□とか、書いていきます

ここまでやって、設問を見てみましょう。

【解き方】

設問1
(2)は、簡単!
 両社が50%→両方が出店しているところ
   =A,Bとも駅ビル

 はわかると思います。

 問題は(1)、
 独占するってことは、
   A=ショッピングモール
   B=商店街?
 と考えると・・・セグメント3が競合して独占できません。
 ここで、よ〜く考えましょう。
  Aがショッピングモールと決まっているとき、
  Bが駅ビルに出店してもいいはずです。
  このとき、Bが1,2、Aが3,4セグメントを独占できます
  なので、
   A=ショッピングモール
   B=駅ビル
 です。


設問2

  この問題全体に注意!、表4の単位は百万、表2の単位は万円です。

Cについて
 Aが駅ビル、Bが駅前商店街の場合の、A社の利得をきいています。
 A社は、駅ビルなので、セグメント1、セグメント2の市場から
 お金が見込めます。
   セグメント1は、A社独占=20百万
   セグメント2は、A社のほか、B社の商店街と競合するので、
           10X50%=5百万
   合計20百万+5百万=25百万

dについて
 Aが駅ビル、Bが出店しないの場合の、A社の利得をきいています。
 A社は、駅ビルなので、セグメント1、セグメント2の市場から
 お金が見込めます。
   セグメント1は、A社独占=20百万
   セグメント2も、A社独占=10百万
   合計20百万+10百万=30百万

eについて
 Aがモール、Bが商店街の場合の、A社の利得をきいています。
 A社は、モールなので、セグメント3、セグメント4の市場から
 お金が見込めます。
   セグメント3は、A社のほか、B社の商店街と競合するので、
           10X50%=5百万
   セグメント4は、A社独占=10百万
   合計5百万+10百万=15百万

fについて
表4はまとめると、下のようになります。

ここで、B社の立場からみるので、縦にみることになります。
B社だから、あとの数字、つまり○で囲んでるところの数字となります。
商店街、駅ビルとも、最低は15で同じ、なので、どのような戦略をとっても15という点では一緒なのですが、駅ビルは、30になる可能性もあるので、この場合は

   駅ビル内店舗に出店

することになります。

gについて
駅ビル内店舗の列において、行ごとに、こんどは前の数字を見ます。
 駅ビルは15、モールは20ですので、

   郊外ショッピングモールない店舗を出店する

となります。


まとめると・・・

【答え】

設問1
a イ
b エ

設問2
c カ
d キ
e エ
f ア
g ウ

【解き終わって】
ゲーム理論による意思決定手法を
具体的に例を通して、ときながら説明しています。

情報処理試験においては、このように、
教えながらといていくというのが良くあります。

大事なことは、この手の問題の場合、
手法を知っているかどうかではなく
(知らなくても解けるようになっている)
問題文の操作を正しくできるかどうか、
つまり、文章題問題が解けるか?
ということになります。

それには、問題を解いて練習することです。

これを、「ゲーム理論」が出たから、ゲーム理論について勉強しなきゃ、ナッシュ均衡だ、maxminだ・・・とか言い出すと、きりがなくなってしまいます・・・