プロジェクトマネジメントとPMBOKのまとめ

会社と開発などの体系
http://d.hatena.ne.jp/sme_okano/20110612/1307876583
に書いたように、今、

・開発技術
・プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
・監査とシステム監査
・システム戦略
・経営戦略
・法務

についてやっていて、「開発技術」は前回書いたから、今回は、
プロジェクトマネジメントなわけです。


で、プロジェクトマネジメントについては、

プロジェクトマネジメントのまとめ
http://d.hatena.ne.jp/sme_okano/20110522/1306062529

に大まかに書いたので、今日は、それをちょっと深めて書きたいと思います。

以下、手元にPMBOKガイドの2000版があるので、それを基に書いていますが、
最新はもっと新しいのがあるので、内容が多少(大幅に?)変わってるかもしれません。
そしたら、昔はこう考えていた・・・ぐらいに思ってください。


 プロジェクトの進め方に関しては、各社各様にあると思いますが、
情報処理試験では、PMBOKをベースに考えています。

PMBOKでは、プロジェクトに関して、9個のナレッジエリア

  1.統合管理
  2.スコープ管理
  3.時間管理(スケジュール管理)
  4.コスト管理
  5.品質管理
  6.人的資源管理
  7.コミュニケーション管理
  8.リスク管理
  9.調達管理

を考え、ナレッジエリアごとに、該当するプロセスを挙げています。

そして、プロジェクトは

   A.立ち上げプロセス群
   B.計画プロセス群
   C.実行プロセス群
   D.コントロールプロセス群
   E.終結プロセス群

という5つのプロセス群を行うとしたわけです。
(ここまでは、さっきの「プロジェクトマネジメントのまとめ」に書きました)


 そして、1〜9のナレッジエリアが持っている各プロセスが、
A〜Eのプロセス群に配備されるわけです。

A.立ち上げプロセス群
  2−1 立ち上げ

B.計画プロセス群
  コアプロセス
    2−2 スコープ計画
    2−3 スコープ定義
    3−1 アクティビティ計画
    3−2 アクティビティ順序設定
    3−3 アクティビティ所要時間見積もり
    3−4 スケジュール作成
    4−1 資源計画
    4−2 コスト見積もり
    8−1 リスクマネジメント計画
    4−3 コストの予算化
    1−1 プロジェクト計画の策定
  
  補助プロセス
    5−1 品質管理
    6−1 組織計画
    6−2 要員調達
    9−1 調達計画
    9−2 引合計画
    7−1 コミュニケーション計画
    8−2 リスク識別
    8−3 定性的リスク分析
    8−4 定量的リスク分析
    8−5 リスク対応計画
       
C.実行プロセス群
  コアプロセス
    1−2 プロジェクト計画の実行

  補助プロセス
    5−2 品質保証
    6−3 チーム育成
    7−2 情報配布
    9−3 引合
    9−4 発注先選択
    9−5 契約管理
    
D.コントロールプロセス群
  コアプロセス
    7−3 実績報告
    1−3 統合変更管理

  補助プロセス
    2−4 スコープ検証
    2−5 スコープ変更管理
    3−5 スケジュールコントロール
    4−4 コストコトロール
    5−3 品質管理
    8−6 リスクの監視・コントロール


E.終結プロセス群
    9−6 契約完了
    7−4 完了手続き


というふうに配備されます
(−の前が、ナレッジエリア。例えば7−4だと、ナレッジエリアは
 7:コミュニケーション管理 )


ただし、これが順番に行われるわけではなくって、並行して行われたり
順番があります。

たとえば、計画プロセス群だと、主に、

 スコープから、
    タイム→スケジュール、
    コスト→(リスクも考慮して)→予算
 が並行して流れ、この2つをあわせてプロジェクト計画が出来ます。


 そして、これら一つ一つのプロセスにおいて、

  インプット→ツールと技法→アウトプット

 があるわけです。

 たとえば、スコープ定義においては

 スコープ記述書などをインプットとし、
 WBSのテンプレートや要素分解を元に
 WBSなどをアウトプットします。

このツールと技法に関しては、PMBOKにも記述があるし、
情報処理試験シラバスと対応をとって、見てもいいわけです。


 したがって、PMBOKを見ると、それぞれのノウハウが
書かれていることになるわけです。

 そのノウハウについては、書き出すと、きりがないので、
今回は、やめときます。