応用情報22年秋 午前 問23

【中分類】
ハードウェア−1. ハードウェア−(3)構成部品及び要素と実装

【問題を解く前に】

 DSP(デジタル信号プロセッサー)というのは、アナログ信号をデジタル信号にして、そのデジタル信号を使って処理する「ための」プロセッサーのこと。

 デジタル信号にしてしまえば、圧縮とかなどの各種変換が簡単に出来る。そこで、アナログをデジタルにして、処理する。この処理、もちろん、ソフトウエアでやってもいいんだけど、遅い。そこで、そのようなハードウエア(具体的にはプロセッサー)を作って、処理させる。


 デジタル信号処理のテキストを見ると、行列式の変換がいっぱい出てくる。
 フーリエ変換なんかも出てくる。


 行列の変換(つまり行列の掛け算)は、元の入力に変換行列の要素をかけて、その結果の和を求めて出力する(言ってる意味わかんない人は、高校の行列の教科書読んでね!)。フーリエ変換のような積分も、結局、かけて、和をもとめる。

 つまり、デジタル信号処理は、元の入力に何かをかけて、その総和をとるという演算が多い。このような、かけて和をとる演算を積和演算という(って、まんまやん ^^;)

 そして、この積和演算回路がDSPに入っている。

くわしくは、

第 2 章 デジタル信号処理入門 (デジタル信号処理システム)
http://focus.tij.co.jp/jp/dsp/docs/dspcontent.tsp?contentId=53939

の「デジタル信号処理システム」(終わりのほう)を見てください。


【解き方】

 知っているかどうかの問題

【答え】
(ア)

【解き終わって】
 シラバスの「1. ハードウェア」に関しては、用語は抑えておいたほうがいいと思います(つまり、用語例の意味がわかるように)。

 今回の問題は、「特徴的な」という言葉がポイントです。
 浮動小数点演算は、DSPでもします。でも、他のコンピュータでも行うので、「特徴的」ではありません。

 なお、このような限定が付いていなかったとしても、情報処理試験の場合、たいてい、求めているのは、特徴的な、つまり、キーワードが含まれるような解答を求めています。